広角レンズの使い方

被写体深度が相当深い超広角レンズではと、ピント合わせがどうしてもいい加減になりがちである。そのような状態を打破するためには、時折ピントを全開放で、前か後ろをぼんやりさせた状態で撮影するのも一つだと思う。当然であるが、オートフォーカスの設定はしないで、マニュアルの設定にしておく。また、ピントリングでピントをしっかり合わせてから、ピントリングが動かないようにテープなどで固定するという技もある。

私の例を言うと、ピントを合わせるのはおおよその目測である。焦点距離が12mmとか14mmという超広角レンズは、写真のピントが合っているように見える領域の広さのことがかなり深いのである。こういう写真が撮影できるようになれば、素人・アマチュアの領域を一歩超えたセミプロのなせる業である。

どういうふうに合わせるかというと、レンズのピントリングの距離目盛りを見ながら適当に合わせるのである。これは、夜暗いところでの撮影でよくつかわれるテクニックの一つである。従って時折ピントを合わせるのを忘れてしまい、極端に前にピントを合わせたまま撮影し続けることもあるので十分に気をつける必要がある。

一般的にその領域の広さの事を被写界深度という。望遠レンズのように、繊細で非常にシビアで難しいピント合わせは必要ないのである。建築関係で撮影される写真は、絞り込んだパンフォーカスが一般的だが、そればかりだと芸がなく、まったく深みのないような写真が並んでしまうことになる。